2017/11/03:富士山、眺める派?登る派?
[服部]
私、富士山は断然、鑑賞派です。
世界遺産にも登録されているその神々しいお姿。
記載物件名は『信仰の対象と芸術の源泉』と。
素晴らしい!それだけで涙が出そうになります(ホントに笑)
ニッポンが誇るフジヤマ!外側からホレボレ眺めるのが一番好き!
が、うっかり連れて行かれました。
山の師匠に。
行先知らされず、
夜中に拾われ、
車の中で爆睡し、
起こされたら、
『富士山五合目』ヽ(゚Д゚;)ノ!!
やられた・・・
でも今回は登山ではなく、富士山の標高2300mあたりを横に一周している「お中道(ちゅうどう)」という道を歩き『大沢崩れ』に行きつくものでした。
(注:現在は、一部危険区域があり一周はできません。)
大沢崩れ(おおさわくずれ):最大幅500m、深さ150mの大規模な侵食谷。富士山真西面側にあり、岩の滝と呼ばれ、今もなお崩落し続けている。
崩壊は約1000年前からで、現在でも1日で10tトラック約28台分に相当する量の崩壊があるという。
『大沢崩れ』まで幾つかの沢を渡る必要があり、ほとんどの沢は足場が悪く、一歩踏み外せば確実にヤバす。 |
崩壊の滑沢。 うっすら付いている、踏み跡を辿って渡ります。 (ピンク好きではないのよ。寒さに耐えきれずカッパ着用。笑) |
↑ 上を見上げれば富士山頂が♪ ↓ 下を覗けば身震いが。笑 |
通行止めも多く、大きく旋回しながら刻一刻変わる景色の中、足場だけに集中しながら、ただひたすら歩くと、突然登山道が途切れ、視界が開ける! ここが辿り着いた『大沢崩れ』。 (広角レンズ持ってくればよかった。凄さが全然伝わらない!泣) |
この巨大な絶壁に立ち、改めて富士のスケールの大きさに圧倒されていると、下の方から突然霧がモクモクと湧き上がり、そして山頂へ向かい流れて行きました。
その動きは、まるで生き物の様に形を変え、そしてすごいスピードで次々と展開していきます。
自然が成す不思議な光景に心が震えました。
そしてここで、ある音に気付きます。
絶え間なく、乾いた石が転がり落ちていく音。コロコロコロコロ・・・・
時には地鳴りのような、不気味な大きな音が聞こえる時もあります。
でも落石の姿は、この場所からは見えません。音だけが鳴り響いてくるのです。
たぶん、一生忘れられない音です。
『富士山が崩壊している』
身を持って深く感じました。
行って良かったかも。
山の師匠、ありがとう。
毒づいてごめんなさい。
EXTERIOR&GARDEN
ボックスウッド はっとり
投稿者:boxwood