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事務所のコンテナ2

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 事務所のコンテナに植えたバフ・ビューティ、実は5月末に「ローズガーデン坂野」でバラガイドツアーをした日に、営業の富田さんが遊びに来てくれて、車で事務所に運んでくれたものでした。

← ちなみにこちら、その頃のローズガーデン坂野の様子の1枚です。
自然に囲まれた、うちのガーデンで養生されていた苗木…。
自然いっぱい、というのは、良いイメージばかりを思い浮かべますが、そればかりではなく…。
6月初め、出社した時にルンルンでコンテナに植え付けてから1週間。

成長期なのに、全く動きがない。
「つまんないなー」と思いながら消毒をし、そして迎えた次の週。
相変わらず、新芽が芽吹いてない!!
「あれぇ?」と思いながらもきっと、来週には芽吹くはずとその日は退社しました。
でも、植えてから3週間目、相変わらず芽吹きはなく、それどころか少し葉っぱが黄色くなって…。

  あきらかにおかしい!!
でも、葉っぱは虫に食われた跡もなく、病気にかかっている様子もない。
葉っぱは黄色〜茶色になっているものもあるけれど、大体の葉っぱは青々としているので肥料切れでもない。
これは、上でなく、下に原因があるのでは…、と思って株元の土を掘ってみると…。


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ネキリムシ!!!!!!!
コガネムシの幼虫です。
株元を掘って1匹出てきたので、思い切ってバフ・ビューティを引っ張り上げてみました。
すると、何の抵抗もなく、スポット抜け、ほぼ根っこがない状態に(泣)
これは、根絶せねばと、でっかいコンテナの端から端まで、素手で掘り返し(肝心な時に手袋を持って帰ってしまった)1匹ずつ虫を取り出していくと…。
全部で21匹(ガーン)。
自然に囲まれたうちのガーデンで、卵を産みつけられちゃったのね!!!!
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 バラは、自分の様子がおかしい時、私たちに向けてサインを出してくれます。
葉っぱが黄色くなって落ちる、葉っぱの色が黄緑色に薄くなる、新芽(シュート)を出さない、シュートがしおれる、などなど。
そんな時は、葉っぱを表裏見て、茎を見て、病気や虫が付いていないかまずチェックです。
次に枝の付け根や株元を見て、折れていたりグラグラしていないかチェックです。
それでも原因を探せなかったら、目に見えない部分、そう、土の中(根っこ)がおかしい可能性が大です。
掘り上げ適期の秋〜冬でなくとも、そんな時は思い切って掘り上げてみましょう。

  そして、春〜夏に掘り上げて根っこをいじった時、根っこを切った時は、ためらわずに伸びている枝もバツっと切っちゃいましょう。
今回は、水を吸うひげ根がほとんど虫に食べられていたので、半分より少し短く枝も剪定しました。
日に当たらない軒下に入れ、お水をいっぱいあげる(1週間くらいはできる限り毎日)。
こんな時は、薄い液肥をあげると効果的ですが、強い肥料は厳禁!!
弱った病人には、ステーキでなくおかゆをあげるのと同じです。

  あぁ、ちゃんと蘇るかしら…。 〜次回に続く〜