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2023年02月19日年 の記事

2023/02/19:プミラの素顔

[鳥飼]
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先日、お客様の現地調査に
お伺いした際、
目を見張るお宅を見つけました。

大寒の頃、青々と茂るつる植物。
2階建ての建物の屋根までよじ登り、
本体を覆い尽くす姿は、
なかなかのインパクトがあります。
 
 
 
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この植物は「オオイタビ」。
学名はフィカス・プミラ
(Ficus pumila)です。

そう、このプミラ。
寄せ植えによく使われている、
可愛らしいつる植物です。
 

  
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葉の大きさやテクスチャーが、
よく見かけるプミラと
全然違うのもまた驚き。

小さな苗の時は
葉の面に凹凸があり、
サイズも小ぶりですが、
成木になると
葉はつるりとして分厚い。

この成木の葉の質感、
確かに観葉植物の
フィカスたちに似ている‥ 
 
 
 
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ここまで大きく育つのに
一体どれほどの時間帯を要したのか。
実まで実らせています。

初めは1株か、
数株の小さな苗だった
プミラの現在の根元の姿がこちら。 
 
 
 
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ものすごい太さの幹です。
競争相手の少ない
(野生の環境と違い、
人間に守られている)、
登りやすい壁面さえあれば、
ここまで育ってしまうプミラよ。
  
  

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むしろ、この成木の逞しさからは
想像もつかない、
小さな苗の愛らしさを見出し、
世に出したかつての生産者さん、
グッジョブ。

 
 
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一方こちらは、
弊社事務所そばに聳え立つ
マンションのエントランスです。

マンションの設計をされた方が、
竣工後、数十年を経て
このようなエントランス外観になることを
想定していたかどうかはわかりませんが、
とにかくもう、圧巻の、プミラ。

 
 
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こちらのマンションは
手入れが行き届いてており、
プミラが整然と
壁面を覆っています。

そもそも、
苗売り場に並んでいるプミラを
見ただけでは、
プミラがまさか気根を壁に吸着させ、
ものすごい勢いで
繁茂する植物だとは
思いもしないでしょう。


 
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「気根」はプミラの茎から
空中に伸びた根です。

プミラのひょろひょろとした
茎を支えるため、
気根を空中に伸ばし、
身近にある壁面に吸着します。
 
 気根が建物の外壁や
構造物に吸着すると、
もう容易には
剥ぎ取ることができません。

剥ぎ取ることができたとしても、
気根の跡が壁面に残ります。

高圧洗浄機を用いても
限界があり、
壁の表面を気根ごと
「削り取る」以外、
今のところ対処法はありません。

 
 
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アイビーやハツユキカズラも
プミラ同様、気根を出して
壁面に吸着するタイプの植物。

用い方、管理の仕方によっては、
古いブロック塀や
無機質な都会の風景を
省スペースで美しく
緑化することができます。

 
 
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建物のそばに
地植えして放置し、
あわやプミラに
家を乗っ取られそうになるのも、
はたまたこまめに手入れして
美しい緑の壁面を生み出すのも、
私たちの植物との
付き合い方次第。
 
 
 
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そして今日も
プミラは陽の光と雨を浴び、
着々と生息域を広げています…
 

千葉県 柏市
エクステリア ガーデン
ボックスウッド
鳥飼 寛子

  
 
投稿者:boxwood